2021.08.17
FB-TERRACEが5周年を迎えるにあたり今回実現したオリジナルプロダクト。青森の地元の手仕事とのコラボレーション「ACTUSオリジナルアパレルブランドeauk×あおもり藍」をご紹介いたします。
■あおもり藍■
江戸時代には、野良着(作業着)から高級衣装まであらゆるものに藍染めが広がりをみせていました。しかし、従来の手法では藍の原料の収穫から染め上げまでには半年程度の時間と手間暇がかかることもあり、藍染め文化は徐々に衰退していきました。
藍染めは一般的にタデアイの葉を乾燥させた後に熟成・発酵させる「すくも」を用いて染め上げます。今回協力していただいたあおもり藍産業さんでは、乾燥させた藍葉をパウダーにするという独自の手法を確立し、現代に青森の藍染めを蘇らせました。藍は多数の効果効能をもちます。
「大切な着物は藍の風呂敷で包む」と言われるように藍染めは防虫効果に優れています。藍染めされたお洋服をクローゼットやタンスの中に入れておくだけで他の大切なお洋服も守ることができます。さらには汗や気になるにおいにも有効な消臭効果、その他殺菌効果などにも優れています。
あおもり藍産業さんとは事前に打ち合わせを重ね、藍染めの特徴や効果などをうかがいました。そしてご指導をいただきながら、あおもり藍さん独自の染め分けの技術によって得られる「FB-TERRACEに取り入れたい色」を選定してきました。
また、実際に藍染めをしている現場へ見学にうかがい、染の工程を間近で見させていただきました。
藍染めの液の色は藍色、という訳でもなく緑のようにも茶のようにも見えます。これで藍染めができることが不思議でしたが、洗いにかけられた後には綺麗な青が残ります。
手染めで1枚1枚丁寧に染め上げるため、1日にできるものは限りがあります。また、発色の良い綺麗な色に仕上げるために染めと洗いを複数回繰り返し少しずつ色をのせていきます。回数を増すたびに濃くなっていく青には感動を覚えました。
特別にスタッフも藍染めの体験をさせていただきました。フル装備に身を包み、真っ白の生地を染める工程に挑みました。
手を入れた藍の液は、とろみがあり少し暖かくも感じます。生地の厚さの違いや形状などを考え、ムラにならないように染めるため生地に擦り込むように揉みこんでいくのは難しく、職人さんの技術の高さを改めて痛感できた体験でした。
枚数限定となっておりますので、店頭でぜひご覧ください。